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未来のジャズ界を背負って

Esperanza Spalding (エスペランサ・スポルディング)

かわいい・・・当時、彼女を初めて見た第一印象である。

しかし、その可愛いフェイスとは裏腹に想像できないほどのベーステクニックと美声の持ち主であった。そう・・・彼女はJazzベーシストであり、Jazzシンガーでもある。どっちが本職だろうか?答えはどっちも本職でベースを弾きながら見事なまでにJazzを歌いこなす。こんなにすごい人初めて見たよ〜!もちろん女性でもベースが上手な人はたくさんいる。けど、自分で歌いながら弾くとなると、その曲調はバラード系になったりする事が多いと感じる。

簡単に彼女を紹介すると、1984年オレゴン州ポートランド生まれのJazzベーシスト&Jazzシンガーソングライター。名門バークリー音楽院卒業、またバークリーの最年少講師でもあります。パット・メセニーにその未知なる才能を買われ、パット・メセニー、パティ・オースティン等のツアー・レコーディングにも参加し、スタンリー・クラーク、リチャード・ボナとも共演。満を持して2008年にデビュー。

デビュー作「エスペランサ」がビルボードコンテンポラリー・ジャズチャートに70週以上もチャートインし続けるという快挙を果たしました。ジャズが低迷している中、未来のジャズ界を背負っていくと期待されている逸材なんです。



2013年くらいだったか?!当時、自分のバンドのベーシストりりののさんからウェザーリポートなんかをよくおすすめされていたんだけど、その当時の私には、ジャズ系の曲は未知数で、YoutubeでJazz系のアーティストをよく検索してかっこいい曲やかっこいいアーティストを探していた。すると・・・見慣れないアフロヘアの可愛い黒人系女性ベーシストを発見!しかもミニスカート。。。カバー曲はウェイン・ショーターのEndangered Speciesとな!そして、またまた興味を惹かれるのは、私が大好きなFENDERのJazzBassサンバースト!ピックガードなし!もちろんフレットレスです。そうなんですジャコパスモデルなんです!この娘もジャコパスが好きなんだなぁと・・・興味津々でYoutubeを拝見すると!難しい曲だと思うんだけど、リズムに乗りながらメロディとはまったく違うベースラインを弾き、見事に歌いこなす姿はカッコ良すぎでした!

Austin city limits 2009に出演している動画だったんだけど、歯切れの良い軽快なリズムに乗ってエスペランサバンドが演奏するスタイルは、これがジャズか〜と納得させられ、この時初めてかな「Jazzってかっこいい!」って、心から思いました。とにかく、2008年から2009年にかけてツアーをしていたエスペランサのバンドメンバーが、エスペランサを筆頭に全員かっこいいです!

Esperanza Quartet 2008 – 2009

 

● Esperanza Spalding (Bass, Vocal)
● Otis Brown (Drums)
● Leo Genovese (Piano)
● Ricardo Vogt (Guitar)

 

 

 

 


 


今までは、もう良い大人だから、そろそろジャズでも聴こうか?!みたいな自分自身だったけど、この日以来、エスペランサとJazzにすごく惹かれ、早速、彼女のデビューアルバム「Esperanza」を入手し聞くのだけど、最初はなんだろう?ライブのような、かっこよさは感じなかった。アルバムの第一印象は「これはJazzなのか?ミュージカルを見て聞いているようなノリだなぁ。。」でも、レコーディングされた音が楽器のとても気持ちの良い生音だけですごく好感が持てたので(Jazzだから当たり前かもしれないが。。)・・・とにかく仕事しながらずっとエスペランサのアルバムを聴いていた。聴いているうちに、ピアノとウッドベースが絡む気持ちよさや、ジャズドラムの気持ち良い音とノリの良さ!何しろ難解なオンコードの響きが良い!ジャズって難しいし、今までの自分には、いまいち良さがわかってなかったが、このエスペランサのアルバムをしつこく聴いているうちにJAZZの良さやJAZZの楽しみ方を少し理解出来た様な気がした。

私がエスペランサを知ったのは2013年だったから、アルバムはすでに3枚出ており 1.「Esperanza」2.「Chamber Music Society」3.「Radio Music Society」 3枚目の「Radio Music Society」は2枚組アルバムで、第55回グラミー賞(最優秀ジャズ・ボーカル・アルバム)受賞作品でもあった。

3枚目のアルバム以降のエスペランサは人気爆発で、2012年以降のライブではバンドの中にホーンセクションが楽団のように存在し、ライブというよりコンサートという雰囲気になってました。それからもエスペランサの勢いは止まらず、esperanza spalding emily’s d+evolution というような、ロック色が強いバンドに変化して・・・(おそらく実験的に何でもチャレンジしているのだろうが・・・)しかし、残念だが私的には、この辺り(emily’s d+evolution)から、曲調があまり好きではなく、ジャズを感じなくなって、正直、聞く気が失せてしまった。。。

エスペランサは、色々と音楽を試して遊んでいると思うのだけれど、私的にはこれは・・・ 私はエスペランサに対して、こういう曲調は望まない。ていうかボーカルが合わないのではないかと思います。

またね、必ず原点回帰すると思いますけど、2008年〜2009年にツアーしていたメンバーでまたライブをして欲しいと切に望みますね。 このメンバーだったら東京でも見に行くよ〜!!

この野外JAZZフェスの映像もかっこいいですね〜!!